発症した時
麻痺する前の1週間くらいから右後頭部にチクチクとした痛みがありました。その日が何日か続いたある日、朝起きると突然顔面右半分の顔の動きの自由が利かなくなりはじめました。瞬きや口をすぼめたり等です。右半分だけ顔が垂れ下がっている感じでした。ストレスや疲れにより軽く瞼がピクピク痙攣するような程度ではなかったので、何かこれまでに経験したことのない病気ではないかと思いました。その際に、脳梗塞などの脳神経系ではないかとの危惧もありました。
インターネットで調べていくと、状況から中枢性ではなく末梢性であることから、顔面神経麻痺に該当するのではと素人目に判断。翌朝病院の耳鼻科にて、やはり顔面神経麻痺の中でも7割が該当する原因不明のベル麻痺と診断され、ステロイドからビタミン系投薬などを処方されました。
ハリ治療のきっかけ
一般病院の耳鼻科に通院してから1週間経っても改善の傾向がみられず、耳鼻科でも処方以外の策がないためか、人によっては3ヶ月から半年かかるケースも多いとして、気長に処方薬で経過を見ていくしかない、とされました。
そこで、再度インターネットで改善方法の知恵がないものか探していくうちに、まり鍼灸院のHPにたどり着きました。処方薬による化学物質の投薬治療と異なり、ポジティブに神経、ツボを刺激しながら改善を促していくという考え方に同意しました。
治療後の感想
先生やスタッフさんが症状を聞いた後に、その症状に起因するツボを理解し、リラックスするよう促しながら鍼をしていきました。鍼もイメージしていた注射針とは全く異なり、小さめの繊維のような鍼でした。進めていくうちに、当初の「怖い」とか「痛い」といった不安はぬぐい去られて、緊張している部分やコリのある部分などは、徐々に柔らかくリラックスしていくのがわかり、暖かく気持ちよい時は眠ってしまうこともありました。鍼の後のお灸も効果があったと思います。鍼治療は当初週2回、今は週1回通っていますが、通い始めて1ヶ月くらいで徐々に筋肉が動くようになり今は治療5ヶ月目ですが、ほぼ違和感なく、麻痺が改善されていると思います。顔面神経麻痺には鍼治療が効果的だと今では心から思っています。