針を使った美顔(美肌)は、しわ、たるみ、美白、乾燥、ニキビ、アトピーなどに特に効果を発揮します。
当院では、刺さない針と、刺す針のどちらかを選べます。
鍼灸による、美顔(美肌)施術は、自分の筋力や、肌の再生能力、リンパの機能を向上します。従って、美顔(美肌)を実現して、自ら維持する力を養います。たとえば顔面神経麻痺によって顔の筋肉が弛緩して皮膚がたれているとき、鍼灸で治療するのはみなさまもご存じでしょう(早期に治療すれば麻痺の後遺症は残りません。麻痺後10年以上経過している患者さまでも、数回の治療でかなり改善しています)。
美顔(美肌)コースを打ち出し施術を開始して早くも3年になります。ある患者さんから「鍼治療する事で筋肉の柔軟性がでたり、動きの悪い筋肉が動くようになったり、またアトピーや乾燥肌も改善するなら、顔に鍼をする事でしわは消え、引き締まった小顔になり、肌も若返るのではないだろうか?ぜひやってみたい!」と言われたのがきっかけで、早速、美顔(美肌)のモニターを募集しました。
当院では、美顔コースを受けられる患者さんには、全身治療の併用をお勧めしています。なぜなら顔面だけでなく、全身の血流改善が不可欠だからです。最近では初診時、美顔がメインだったのが、治療を進めるうちに全身治療がメインに変わる患者さんもいらっしゃいます。
眉間のしわは筋肉の過緊張によるものが多く、疲労・ストレス・眼精疲労などが原因となります。施術は筋肉が緊張する原因とその筋緊張に対して行います。
法令線(鼻唇溝)は、頬の筋肉の弛みによるものが多く、頬の筋力向上と、頬全体のリフトアップを図ります。
小じわは、筋肉の過緊張や、血流が滞り皮膚の栄養状態が悪化することで皮膚の再生サイクルが、小じわとなる場合が多いのです。顔の筋肉を弛めながら顔の血行がよくなるように施術していきます。
顔の筋力が低下すると、皮膚を持ち上げる事ができなくなり、顔のいたる所にたるみが生じます。頬が弛むと法令線が入り、目が弛むと上まぶたは重くなり、目の下には目袋や大きな線が入ります。顔全体ではフェイスラインが崩れて顔が大きくなったり、二重顎になります。施術は顔の筋肉を鍛えて筋力アップを図ります。
虚弱体質やストレスの影響で血流が悪くなると、顔面の皮膚が栄養不良となり、くすみやくまの原因となります。また眼精疲労からもくまは生じます。くすみやくまができやすい人は同時に慢性の肩こりに悩んでいる方も多く施術は肩から首・顔の血流を改善して皮膚の栄養状態を改善していきます。施術後は周囲の人から「色が白くなった」と言われたと、患者様からお声をいただきます。
しみとは、成人女性の顔面に見られる褐色の色素沈着で、女性ホルモン・日光・ストレス・遺伝などが関係します。
シミの形状や原因によってシミのタイプが異なりますが、ここでは、肝斑・日光黒子・雀卵斑(ソバカス)についてみていきましょう。
肝斑とは頬骨のあたりや額、口の周辺などにシミが左右対称に現れるものをいいます。
輪郭がはっきりとしておらず、色が薄く褐色で広い範囲にもやっと広がっているのが肝斑の特徴です。また、肝斑は目の周囲には出来ません。好発年齢は、30~40歳代に発症が集中しています。症状が見られるのはだいたい50歳代後半までとなり、60歳代以降ではほとんど発症せず、シミが薄くなったり、消えたりすることが言われています。
原因は、妊娠・経口避妊薬が発症を促したり、症状を悪化させることから、肝斑発症には女性ホルモンが何らかの影響を及ぼしていると考えられています。
日光黒子は、日光露出部を中心に多発し、大きくても鶏卵大程度までの褐色の色素沈着のことを言います。しばしば表面は、イボ状になることがあります。
原因は、年齢と日光による表皮細胞の老化がもとになって生じるといわれています。
雀卵斑(ソバカス)は、鼻周りに薄い茶色の斑点が多発するものをいいます。
好発年齢は、思春期が最も多いと言われています。原因は遺伝やホルモンの変化によって発症し、紫外線などによって雀卵斑(ソバカス)が濃くなり増加してしまいます。
中医学では、虚弱体質やストレスの影響で血流が悪くなると、顔面の皮膚が栄養不良となり、しみが出来ると考えています。
シミ部位の集中的な治療に対しても、当院では中医弁証論治を採用し、全身の血流や血液の栄養分の構成を改善し、さらに局所(シミの部位)の血流を改善することで、体質を整えていきます。
顔の血流が悪くなると、皮膚の新陳代謝も悪くなります。大きく分けると実証タイプと虚証タイプがあります。実証タイプはストレスやアルコールの摂取過多、油物の飲食により顔に血熱がたまることで、大きなニキビや湿疹ができます。虚証タイプは、血流が弱く栄養分が全身に行き渡らないため、顔の皮膚が栄養されず、免疫力も低下して色々な感染症を発症しやすくなり、あせもや小さな湿疹ができるようになります。
施術は、実証タイプも虚証タイプも、中医弁証論治による全身調整を行い、全身の血流や血液の栄養分の構成を改善し、顔面部では局所の血流を改善することで、体質を改善していきます。
当院では、すべての治療に対し中医弁証論治を採用し、美顔(美肌)の場合も、中医四診法(望診・聞診・問診・切診)を初診時に詳しく行い、治療方針を立案します。
美顔(美肌)タイプは大きく2つに分けられます。1つは顔が肥大した感じでフェイスラインが崩れ、また顔の下方が重く若い時期から法令線ができる気虚タイプ。もう1つは頬がこけて頬骨が外目にも透けて見え、また顔のくすみが気になる陰虚タイプです。
仕事の頑張りすぎやストレス、食事の不摂生が原因と考えられるが、生まれながら気が不足している場合もあります。よく気力がないなどと言われるように、全身の機能が低下し、全身の皮膚の張りが失われ、筋力低下を起こしやすく、顔にも同様に弛みが出やすくなります。
ストレスや慢性病、加齢により全身に必要な水分や血量が不足すると、顔の皮膚や筋肉の気血や津液が滞ります。これにより皮膚の乾燥や筋肉は硬く細く、また柔軟さがなくなり、頬や目の周りの皮膚が張りを失うことが考えられます。
鍼灸OSAKA 89より
たるみ、しわなどの気になる部分に対応するツボを選び、鍼をします。梅花鍼という刺さない鍼もご用意しておりますので、『鍼は初めてでこわい』という方も一度ご相談下さい。
鍼は皮膚や筋肉の再生能力を活性化します。顔面に鍼をして、緩んだ表皮や筋肉に適度なハリを持たせることで、小顔の実現、しわ・たるみの改善といった効果が期待できます。
一回で実感される場合も多いですが、さらに4~5回続けると写真で効果を確認することができます。しかし、たるみ・くすみなど肌の状態や程度、目指す効果のレベルにより効果の表れや実感には個人差があります。
年齢または個人により異なります。
一般的に、20~30代前半の方は週に1回で十分ですが、より早い効果を望まれるのであれば週2回となります。30代後半~40代前半の方では個人差はありますが週に1~2回、40代後半~50代以上の方は週に2回受けられることをお勧め致します。しかしこれは理想的なものであり「忙しくて時間が取れない」という方は一度ご相談下さい。
例えば肩こり・冷え性などの症状により全身の循環が悪くなると、くすみ・隈の原因となります。また生理や便秘に伴い、吹き出物(湿疹・ニキビ)ができやすい、疲れるとたるみやすい、というように体質と肌の状態は深く関わっています。したがって全身治療で全身の気・血・津液の流れを改善し、同時に美顔鍼で顔面局所の血流をよくするため併用することで相乗効果が期待できます。
しかし当院では、患者さんの全身の状態によって、まず体質を改善された方が美顔・美肌効果が期待できると判断した場合、全身治療の優先をお勧めさせていただくこともあります。
エステはオイルやサプリメントなどによる栄養補給、顔面表面へのマッサージなどを行います。
当院の美顔鍼は鍼による顔面部への刺激に鍼灸治療を加えます。鍼には血行促進・筋力向上などの効果があります。顔に鍼をすることで顔面の血行が促進され、皮膚の再生能力が活性化されます。また筋力向上によりリフティングの効果が期待できます。そこへ鍼灸治療を加えることで人間本来の元気を引き出し、体質を変えていきます。その結果、全身の循環が良くなり顔も自らの力で栄養することができるので、効果も維持しやすくなります。
しみも、薄くなるケースがよくあります。
梅花鍼には表面の血流を良くする効果があり、顔面のツボを選択して施術することができます。よってハリ感・弾力・キメの細かさという点で鍼と同様の効果を得ることができます。ただし、顔に直接鍼をする場合と比べると変化は緩やかとなります。
一度で効果が見られることもありますが、その効果を実感さらにそれを維持していく為には続けていただくことが好ましいからです。5回、10回のコースにすることで継続しやすく、また継続することは体質改善にもつながり、理想の美顔を実現することができるからです。
血管に当たらないように皮膚の表皮層に鍼をします。しかし、生理中や全身の循環が悪い方・服用されている薬の種類によっては内出血しやすい場合がありますので、お申し出下さい。
当院では施術前後にアルコール消毒を行い、一人一人に対して滅菌済のディスポ鍼を使用し、使用後は即廃棄しております。使用する鍼は注射針などと比べるとかなり細いため施術部位が傷になることはほとんどありません。また顔面部にケガをしている時は施術をさけております。そのため感染の心配はありません。
今までどおりのスキンケアを行って下さい。