平成25年度 全日本鍼灸学学術大会 福岡大会にて院長・スタッフ2名が発表してきました。
去年の同大会(三重大会)で、小児問診票を用いた効果検討を発表させていただきましたが、今回は、当院の来院主訴として最も多い『睡眠障害』を主として、カンムシや便通などの症状を重複して持つお子様に対しての、小児鍼の治療効果を比較検討しました。
分析対象82人中の分類です。
夜泣きや途中で起きてしまう等の睡眠障害が最も多い事がわかります。
ついで、イライラやキーキー言う等のカンムシ症状にお悩みの方が多いようです。
『睡眠』と『カンムシ』を重複してもつグループでした!
5回の治療で有意に改善がみられています。
イライラが治まってくると、夜も安心してぐっすり眠れるようになります。
満足度は90.2%!!
5回の治療で効果を実感していただいています。
アトピー症状など、季節などによって長期治療で改善をみるお子様もいらっしゃいますが、ほとんどの場合で、睡眠や食事等の症状で改善がみられています。
痛くない、副作用もない治療でお子様が健康になるのはご家族の方も安心ですよね。
小児鍼の治療効果は、統計学的に分析しても明らかな有意差がみられています。
症状によっては、長期治療での改善がみられる場合もありますが、『睡眠障害』と『カンムシ』を重複して持つお子様に関しては、5回の早期治療で改善されることがわかりました。
また、『便通』や『アレルギー』に関しては、長期治療での改善が必要であることも示唆されました。
睡眠やカンムシ、その他の症状でお悩みの方はたくさんいらっしゃいますが、小児鍼が有効であること、それ以前に小児鍼自体の存在を知らない方もたくさんいらっしゃるのが現状です。
小児鍼の効果をより多くの方に知って頂き、お子様の健康をサポートさせていただけるよう、小児鍼の普及に取り組んでいかなければ!と、改めて思う結果となりました。