第67回日本東洋医学会学術大会にて、今年度も当院院長の中村が発表をしてきました。
今回は小児鍼三大症状のひとつである、睡眠症状(夜泣き・寝つき・途中覚醒)について、小児鍼の効果を検討しました。
1.夜泣き・途中覚醒などの『睡眠症状』、2.キーキー声を出す・イライラなどの『カンムシ』、3.アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎などの『アレルギー』です。
来院時の主訴の中で『睡眠症状』が36.5%と最も高く、次いでアレルギー23.1%、カンムシ19.2%という結果となり、『睡眠症状』で悩まれている方が最も多いです。
また、『睡眠症状』の中では、1:途中覚醒、2:寝つき、3:夜泣きの順に多いです。
治療を受ける前と比べ、途中覚醒・寝つき・夜泣き、どの症状においても、有意な改善がみられ、治療5回の満足度も、82.9%と非常に高いです!!
今回の調査の結果、鍼灸治療により睡眠症状(夜泣き・寝つき・途中覚醒)の程度は、4回の施術で有意に改善し、保護者様の満足度も非常に高いことがわかりました!
お子様の睡眠症状やカンムシは、検診では“健康”と診断され、自宅で様子をみる事が多く、辛い日々を過ごされている方が多くいらっしゃいます。今回の結果は、そんなお子様や保護者様の心と体の強い味方となる良い結果となりました。
今後は、睡眠症状と生活環境の関連性などの効果を検討し、小児鍼の効果をより多くの方に知っていただけるよう精進して参ります。