不眠症状がある患者様78名の方を対象に「不眠症状」に対して鍼灸治療の効果について調査しました!!平成28年度「日本東洋医学会関西支部例会」にてまり鍼灸院では初めての「不眠治療の検討5」について発表させて頂きました。今回は平成24年6月〜平成28年5月にご来院頂いた患者様のうち調査期間は初診時と治療1ヶ月後としました。
初診の治療から1か月後の「不眠症状」の変化はどうでしょうか。
アテネ不眠問診票[アテネ不眠8尺度(AIS)] は、虚証(50名)・実証(28名)にタイプ別わけた78名患者様の全ての項目が改善していることが分かりました!当院の自作不眠問診票においても、虚証は全ての項目が改善しており、実証においても「不眠」「疲れやすい」「イライラしやすい」「目の疲れ」「耳鳴り」においての項目が改善していることがわかりました!また、アテネ不眠問診票、自作不眠問診票の名の合計得点において虚証・実証 全ての方に有意な改善がみられています!!
不眠症状を訴える患者は、「肩こり」「目の疲れ」「疲れやすい」などの随伴症状と密接に関係していることが多いため、当院では、個々の体質を中医弁証論治における「異病同治」の考え方で治療をさせて頂いています。「異病同治」とは異なる病や症状に対して、一つの治療方法で異なった症状(例えば不眠症状と肩凝りを同時に)を改善します。つまり、個々の体質に合った中医弁証治療をすることで、いくつかの異なる症状を同時に改善できます。即ち、不眠症状を改善すると、「肩こり」「目の疲れ」「疲れやすい」なども同時に治療ができるんです。
「寝付きが良くなりました。」「途中に目覚めることが少なくなりました。」等のお声を多数いただいており、「不眠症状」は鍼灸治療が有効であることを実感しています。
異病同治は不眠だけでなく「肩こり」「目の疲れ」「疲れやすい」などの症状を同時に改善することが分かりました!今後は対象人数を増やして長期的に研究を継続していきたいと思います!