冷え症は短期の治療に続き、2カ月間の治療でも改善することがわかりました!
H29年6月、日本東洋医学会学術大会にて、「鍼灸治療が冷え症に及ぼす効果(第2報)」を発表させていただきました。担当は高橋涼子です。
H28年10月、日本東洋医学会関西支部例会では、冷え症状に対する鍼灸治療の短期効果を検討し、発表をしました。今回は、治療開始から2ヶ月後の冷え症状の変化を調査しました。
(画像1〜3枚目参照)
H28年2月〜9月、当院に来院された初診の患者様41名の内、冷え症を自覚し、判別式において冷え症と判定された15名としました。
男女比では、女性が多く、年齢は40代が一番多かったです。
(画像4〜14枚目参照)
今回、2カ月間の平均治療回数は、8.1(±1.3)回でした。約1週間に1回のペースで来院されている方が多いです。
「冷え日記」の冷えの項目において、中央値3.0→2.0に変化し、検定においても有意な差が見られました。また、横型100mmのVAS(Visual Analogue Scale)による冷えの程度においても、49.0mm→28.0mmへと変化し、こちらも有意な差が認められました。この結果より、2ヵ月後も、冷えの症状が改善し、継続していることがわかりました。
(画像15〜17枚目参照)
冷え症状に対する鍼灸治療の効果は、短期に続き、2カ月間の治療でも改善することがわかりました!今回の調査では、冷えを第一主訴として来院される方はいませんでしたが、多くの方が気になる症状に上げられています。今後も冷えに悩まれている患者様の症状改善の為、日々精進してまいりたいと思います。
(画像18〜20枚目参照)