慢性的な腰痛と肩凝りでお悩みであった患者様。
ご家族からの紹介により、来院された。
2・3週間に1回程度のペースで治療を続けられ、
疲れやすい体質や、悩みの便秘なども徐々に改善されてきた。
先日、椅子に長時間座っていた後に歩き出したところ、
今までの慢性的なこり感とは少し違う痛みが、腰に出現した。
歩くたびに痛みは腰にひびき、夜、寝がえりをうっても何をやっても
痛みが起こる。
カイロであたためてみても、痛みはとれず、ほとほと困り果てて、
再度来院された。
最初、ベッドに仰向けになると、膝の枕を二つ入れないとしんどい、
という状況であった。
「奇経治療」という、不思議な治療をすると、まだ仰向けしかやっていない
にも関わらず、
「腰の痛みがラクになりました。」とびっくりしておられた。
「仰向けがつらかったら、横向きなど、らくな姿勢でお待ちくださいね。」と
スタッフが声をかけると、
「いや、このままで大丈夫です。」と力強い返事が返ってきた。
「腰がらくになったからか、なんだか肩のこりを感じるようになりました。」
と患者様。どうやら、腰の痛みがつらすぎて、肩まで気がまわらなかったようです。
そこで、うつ伏せの治療では、肩と腰、両方にアプローチして、治療しました。
治療後、追加の鍼もしていくと、当初の主訴であった腰痛はもちろん、
隠れていた主訴(?)の肩凝りも、すっかり軽減したようでした。
改めて、奇経治療の奥の深さを実感させていただきました。
40代 女性