数年前より不妊治療を開始され、2年半前にお一人目を出産。
今回二人目を希望され、インターネット検索により当院へ来院。
医師より、「不妊の原因のひとつは身体の冷えではないか…」と診断を受けられる。
患者様は、5年ほど前より慢性的な冷え性症状に悩んでおられ、
夏場も手足が冷たく、夜は靴下をはかないと眠れないほどであり、
寝ている最中はこむら返りが頻繁に起こっておられた。
また、月経量は毎回少なく、高温期にしては体温も低めであった。
初回治療時より、鍼とお灸に加え、「箱灸(はこきゅう)」
というあたたかいお灸をお腹や腰に載せ、リラックスしていただいた。
治療後、足の冷えを全く感じず、帰宅後「顔色が良くなった。」
とご家族がびっくりされておられたと、話して下さった。
2回、3回と治療を重ねる毎に、ご自身でも身体の調子が変わってきたことを実感。
治療後は身体がぽかぽかし、段々と、お風呂上りに靴下をはき忘れて寝ることも
増えてこられた。
高温期の体温も少しずつ上昇したある日、定期健診に行かれた際、
卵巣の状態が以前より良くなっている。また、血液検査でも、
ホルモンの値が正常に近づいていると、医師より言われる。
さらに、今回の月経は、半年以上ぶりに経血量が人並みに増え、
ご本人も本当に喜んでおられた。
不妊症は、一朝一夕に治療効果がでる症状ではありません。
ですが、この方のように、まずはそれに伴うお身体の不調が徐々に改善し、
患者様の生活の質が向上することが大事だと思っております。
患者様が、より治療に前向きになられるよう、院長はじめスタッフ一同、誠心誠意
努力してまいります。
30代 女性